Unreal Fest West 17「モバイルモバイルゲームにもっとクオリティを! UE4を使ったハイクオリティなモバイルゲーム制作について」レポート
先日「Unreal Fest West 17」に参加してきました。
その中で一番興味深かい「モバイルモバイルゲームにもっとクオリティを! UE4を使ったハイクオリティなモバイルゲーム制作について」についてのレポートを書きます。
現在、UE4で開発されたスマホゲームで有名なのは「Hit」でしょう。
スマホゲームでよく開発に用いられているのはUnityやCocos2d-xが主流ですが、
韓国で「リネージュ2」や「BladeⅡ」などUE4を採用したゲームを見ると今までのスマホゲームと一線を越えるものが数多くあります。
ここでスマホの性能をざっくり表にしました。
今までのスマートフォンゲームはたくさんの人に遊んでもらうため、平均より低めの性能のスペックを考慮して開発を行われていました。しかし、このようにスマホの性能は上がってきていてそれを考慮したうえでクオリティを上げて開発をしなければなりません。
ということでゲームのクオリティを上げるにはUE4の採用を検討した方が良いというセッションでした。
しかし、まだUE4を採用した日本製のスマホゲームはまだ出ていません。
なぜ、採用しないのか私の考えを上げていきます。
1、前例がない
2、学習コストがかかる
3、ロイヤルティがかかる
といった3つに分けられると思います。
1、前例がないというのは日本ではその前例がなく、ノウハウがないことを指します。ユーザーのデータを管理するサーバとの連携やUnityでいうところのアセットバンドルなど作るだけでなく、サービスしていくことを考えると保守性にかけるといったところがあります。
しかし、DLCという形でネットワークを介した配布はできるようなのでこれをうまく使えば出来そうです。
2、学習コストがかかるのはもちろんですが、ドキュメントが豊富なのとUE4専門会社のヒストリアさんは新卒に「Unreal Engine 4で極めるゲーム開発」を2週間ぐらいでやっているということで職種によって異なりますが、基礎は2週間ぐらいで学ぶことが出来ます。
3、ロイヤリティというのは一定以上の売り上げが発生した場合、売り上げの5%をEpicに支払うということを気にする企業が多く、できればUnityのようなライセンス方式で一定金額を支払って成功しても金額が変わらないというのが理想です。
そのようにしたい場合、応相談次第で出来るかもしれません。Unityのライセンス料と同じかは保証はできません。詳しくは下記に
といった感じでしょうか。
個人的に日本のスマホ市場にUE4が採用されることを願っています。